命名旗とは名前旗とは

「命名旗」「名前旗」は表装された旗地に赤ちゃんのお名前を記したもので、命名書の代わりにもなる調度品です。どのような意味があるのでしょうか

お七夜の行事と命名書

赤ちゃんが誕生して七日目の夜は「お七夜」と呼ばれます。このお七夜に赤ちゃんの名前を半紙や奉書紙に書いてお披露目する儀式が「命名式」と呼ばれるものです。

 

正式命名書と略式命名書

この赤ちゃんの名前を書いた紙を「命名書」と呼びますが、ここには赤ちゃんの名前の他に誕生した日付、両親の名前や両親との続柄、その名前の由来や願いなども書きます。正式には奉書紙に墨で記します。奉書紙とは公式文書に用いられていた用紙のことです。一方、皆さんがよく見る命名書は「略式命名書」と呼ばれるもので、記す内容が省略されています。

正式命名書サンプル

正式命名書の例 奉書紙 43cm×54cm

簡易式命名書サンプル

略式命名書の例

略式命名紙は文具店でも購入できます。購入した命名紙により様々な記入項目があります。病院で記録する出生時の体重や身長、血液型などを書く場合もあります。

 

※下記の「命名書の書き方」のコラムで、略式命名書のテンプレートがダウンロードできます。

命名書の書き方

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命名「書」と命名「旗」

命名書はお七夜から神棚前や床の間に貼り、来客の皆様に赤ちゃんのお名前をお披露目するのですが、命名書は紙なので破れや濡れに弱く時間と共に失われてしまう可能性があります。四つ折りにされアルバムに挟まれていくのかもしれません。大事な記念になるものなので、「紙の命名書」とは別に、布地を美しく表装した旗地に命名書と同じ内容を記したものを「命名旗」といいます。「書」が「旗」に替わるので、その帯びる役割も変化します。

 

命名書に記す内容の内、必須事項である①赤ちゃんのお名前②漢字のよみ(ふりがな)③誕生した日付④両親のお名前⑤両親との続柄 の①~⑤すべてを記したもの「命名旗」といいます。正式命名書と同義のものになりますが、装飾品、調度品としての価値、旗として存在を知らしめす役割が加わります。通常の命名書には記さないお家に代々伝わる「家紋」を掲げると、赤ちゃんが一族に属することを宣言する意味合いをもつようになります。又、お母さま方の家紋を足して上下に並べると両家の子という意味合いももつことになります(家紋の要・不要は選択できます)。

 

命名旗と名前旗の違い

命名旗とよく似たものに「名前旗」があります。命名旗が「正式命名書」の意味合いならば、名前旗は「略式命名書」に相当します。略式なので、生年月日、ふりがな 等を省くこともできますが、装飾品、調度品としての価値が加わることは命名旗と同じです。

 

 

命名旗と名前旗の違い

見た目では命名旗は情報量が多いので、お名前の文字が小さくなります。一方、名前旗は情報量が少ない分お名前の文字が大きくできます。お値段としては情報量の多い命名旗のほうが割高になります。名前旗にも家紋を入れることができますのでそこはお選びいただけます。どちらが良いという問題よりも「家・一族の特徴が色濃い命名旗」と「赤ちゃんの独立性が特徴の名前旗」という見方もでき、ご両親の価値観やお好みになります。

当店FamilyStyleにおいては命名旗、名前旗の両方とも、お名前の「よみがな」と生まれ年の「六十干支」入れが標準仕様となっております。その生まれ年をさらに際立てるようにしています。

又、同じ漢字でも読みが異なることが多いです。「よみがな」を入れることは重要だと考えています。

 

命名旗と名前旗を飾る意味

命名書の内容を布地を表装して「旗地」にしるした「お名前」を飾るのにはどのような意味があるのでしょうか。

旗は存在を知らしめるもの(誰に対して?)

古来より「旗」は広告塔です。戦国武者も「旗」を掲げて敵と主君に己の存在と意気込みを示していました。赤ちゃんの存在を親戚一同のみならず、神様やご先祖様にアピールして皆さんに赤ちゃんの成長を見守ってもらう。これが命名旗と名前旗の飾る目的です。例えば、現在の幟旗(のぼりばた)は商品販売の場でもとても目立ちます。幟旗がないお店はお休みなのかと思ってしまうくらいです。旗は「際立って存在を知らしめる」のです。

新年会と命名旗の図

写真映えとしての効能

命名旗と名前旗はお祝いの食事の席などの傍らに飾ればとても写真が映えます。本来の目的の副次的要素ですが事実です。カラフルな旗に大きくお名前があると、一目で誰の祝いの席なのかが判る写真になります。「命名旗」「名前旗」は、お七夜以降の赤ちゃんの行事である「お宮参り」後の会食、「お食い初め」「お正月やお盆など親戚で集まる場」「お節句飾り」「七五三」「年中行事」でも飾り、赤ちゃんの成長と共に末永く活躍してくれるものになります。

命名旗、名前旗を飾る行事やマナー

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贈り物としての命名旗、名前旗

もしご自身の孫やひ孫にあたる赤ちゃんであれば、駆け付けて今すぐにでも会いたいでしょうし、赤ちゃんのお母さんにも労いの言葉をかけてあげたい気持ちでしょう。その時に赤ちゃんの誕生祝いを準備してあげたいですね。

難しい出生祝い、誕生祝いのギフト選び

出生祝いといえば、産着や洋服、アルバムや玩具など素敵なものがたくさんありますが、命名旗、名前旗にまさる贈り物はないのではないかと思うのです。例えば、洋服。赤ちゃんの成長は早いので少し大きめにお宮参りに来ていく服などを用意したとします。でも当日は暑くて送った服は地厚だったので着れなかった。上着をおくったのに着る機会がなかったなど、贈り主の都合に合わせてはもらえません。素敵なアルバムも現在では撮った写真をアルバムに貼るにはプリントの必要があり、忙しいお母さんはなかなか作業できません。高価なギフト用アルバムは重いので使えなかったというようなことも実際あります。玩具も新生児の赤ちゃんではまだまだ使えませんし、意外と安価なのでギフトとしてはどうかという微妙な問題も存在します。

最適な贈り物「命名旗」「名前旗」

もし生まれた赤ちゃんがご自身の孫やひ孫にあたるのならば、もしかしたら貴方々が「名付け親」かもしれませんね。お七夜までは時間がありませんが、もし間に合うようであれば命名式の日に「命名旗」を贈ってお祝いをしては如何でしょうか。豪華な命名旗に金糸で赤ちゃんの名前の刺繍が入っています。よみがな、六十干支付き誕生の日付、両親の名前も入った世界に一つだけの贈り物です。代々伝わる「家紋」を入れれば、次世代への家紋の伝承ができたことになります。名づけが遅れても赤ちゃんの行事は多く、お七夜以降も命名旗は活躍します。お好みで「名前旗」にもできますし、赤ちゃんのご両親にも大変喜んでいただける贈り物になるでしょう。

 

命名旗のサンプル画像

「令和」「令」漢字の対応

令和の「令」、「玲」「怜」「伶」「羚」の対応ページへ移動

 

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