稲妻に似た世界の文様
稲妻の文様は、古代中国の周代の青銅器にみられます。この青銅器の文様が稲妻自体をイメージしたものなのかは定かではありませんが幾何学模様としては相当に古いと言えます。古代ギリシャにおいてもメアンシーと呼ばれる同様の文様があり、ある種普遍的な文様と言えます。稲妻の意味としての文様は身近なところではラーメンどんぶりの縁にも描かれていますね。
雷と稲妻
雷を意味するイナヅマは稲の妻と記述し、文字通り稲作における夏季の雷によって稲の穂を大きく孕ませる意味になります。雷自体が豊作の兆しとして崇められてきたということですね。
稲妻の文様は、落雷をちょうど天から地上に向かってを見下ろしているように旋回して中央で閉じています。とても力強い文様ですが、家紋としては意外に歴史が浅く江戸時代に用いられ始めたようです。
使用家
山科氏、伊東氏、内田氏、御手洗氏、伊勢氏、竹田氏、古内氏 など