井桁と井筒の違い
井桁と井筒は両方とも井戸に関連する器物、部位です。
井桁は、井戸の地上部にでた井の字型の枠を指し、井筒は反対に地下部の円筒形井戸枠を示すものです。
ところが、家紋においては本来井桁である器物を「井筒紋」としたり、井桁井筒両者混同しております。家紋名称の共通点として、菱形を「井桁」、正方形を「井筒」としているようです。
室町時代には長井氏、石井氏など「井」の字のつく苗字の家系ですでに井桁紋を使用しています。
使用家
長井氏、石井氏、井伊氏、溝口氏、甲斐氏、福井氏、奥山氏、平井氏。河井氏、酒井氏、一井氏、北村氏。佃氏、金井氏、田部井氏、為井氏、泉氏、折井氏、夏目氏、笠井氏、高城氏、恒吉氏、古垣氏、浜崎氏、徳弘氏、片岡氏、布施氏、井出氏、三井氏、井戸氏、向井氏、井田氏、平井氏 など
井筒の家紋
井筒に羽団扇
見延山久遠寺奥の院から西に5kmほどの山中に十萬部寺があります。古くは修験道の寺であり現在は日蓮宗のお寺です。「井筒に橘」は日蓮宗の神紋ですが、井筒の外枠に元々の羽団扇を入れたものと推察されます。羽団扇に修 […]
井桁の家紋