雛人形ケース生産企業から直接仕入れの限定品です。

ケースは四角形前側両角をおとした六角形の構造になっています。
ケースの塗装は「曙塗（あけぼのぬり）」です。
木地を丁寧に磨いたのちに、下塗りと研磨を各2回施します。
凹凸がないように下地調整が整ったのちに上塗り赤を塗装します。
赤が乾燥したのちに全面を研磨して上塗り黒を塗装します。
全体が黒くなった状態で全体を薄く研磨します。
今度は角の部分を少しづつ丁寧に研いで黒色の下にある「赤」が見えるよう研ぎ出してゆきます。
この研ぎ出し工程はやり直しができない一発勝負の繊細な作業です。
仕上げに薄い透明茶を全体に塗装して完成です。
塗装に見える赤のラインは、暗闇から太陽が現れる一瞬の光景に見えることから
「曙塗」といわれるようになりました。
蛇足ですが「黒」を先に塗り「朱」を後から塗り研ぎだしたものは「根来塗」といいます。

ケース右側下にはオルゴールが備え付けられています。

背景には金の下地に着物にも使われる金彩加工技術で几帳に扇をテーマに、鳳凰に牡丹と桜を配しています。

お雛様とお内裏様の衣装には桜をテーマにした織物を用いています。

雛道具には瓶子台を中央に左右に菱台があります。

瓶子（へいし）とは神様にお酒を供えるための器です。
雛人形にはこの瓶子に桃の花をテーマにした花飾りが挿してあります。

菱台には、手作りのお菓子を模したもの、書物の巻物を模したものが載せられています。

職人さんの退職により再び入手することが困難な部材を使用しているため
当店と生産企業での店舗だけで本年数点のみの販売になります。

きっとご満足いただけるケース雛人形だと自負しております。