鎌は稲刈りの農具です。
古くは稲の収穫の後に、穂のある稲束と研いで手入れをした鎌や大根などの農作物を荒神さまにお供えして五穀豊穣を祈る習慣がありました。
これを刈り上げの儀式といい、田の神が山へ帰る日とされ、これまで稲が実ることを見守ってきてくれたことに感謝する行事でした。田の神はお正月の鏡餅に宿る神様ですね。
この行事から、徐々に鎌が神格化されてきたと思われます。鎌は「諏訪神社の御神体」として奉られています。

一方、刀などの武器の持たない農民たちが戦う道具として鎌を使用した経緯もあります。農民といっても戦の時は武士団に加わり、または戦に負けた武士が帰農することもあるので、武芸に劣っているとは限りません。武器としての鎌は「鎖鎌」という戦闘力の高い武芸として研ぎ澄まされてゆきます。
家紋の「鎌」の意匠には「柄」の部分に穴が開いているものがありますが、現代のホームセンターで売っている鎌にはこのような穴はありません。必要ないからです。
この柄の穴は紐、鎖を通す穴、つまりは意匠の鎌は武器の可能性が高いと思われます。


鎌の家紋












