鎌は稲刈りの農具です。

古くは稲の収穫の後に、穂のある稲束と研いで手入れをした鎌や大根などの農作物を荒神さまにお供えして五穀豊穣を祈る習慣がありました。

これを刈り上げの儀式といい、田の神が山へ帰る日とされ、これまで稲が実ることを見守ってきてくれたことに感謝する行事でした。田の神はお正月の鏡餅に宿る神様ですね。

この行事から、徐々に鎌が神格化されてきたと思われます。鎌は「諏訪神社の御神体」として奉られています。

一方、刀などの武器の持たない農民たちが戦う道具として鎌を使用した経緯もあります。農民といっても戦の時は武士団に加わり、または戦に負けた武士が帰農することもあるので、武芸に劣っているとは限りません。武器としての鎌は「鎖鎌」という戦闘力の高い武芸として研ぎ澄まされてゆきます。

家紋の「鎌」の意匠には「柄」の部分に穴が開いているものがありますが、現代のホームセンターで売っている鎌にはこのような穴はありません。必要ないからです。

この柄の穴は紐、鎖を通す穴、つまりは意匠の鎌は武器の可能性が高いと思われます。

鎖鎌
鎖鎌

 

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鎌の家紋

 

抱き稲に鎌

中輪に違い鎌

使用家 今福氏:甲斐国巨摩郡今福より起こる。清和源氏義光流武田氏族。定紋は丸に割り菱 鎌狩氏:卜部氏族。定紋は藤巴 坪内氏:尾張国の藤原氏斎藤氏族富樫氏流の替紋。定紋は丸に洲浜

使用家 川井氏:遠江国山名郡川井村に住み称号する。藤原南家通憲流を称す。定紋は石持ち地抜き片喰 深津氏:三河国の藤原南家を称す。定紋は上り藤に左鎌。

三つ鎌

四つ鎌

四つ鎌角

四つ鎌車

使用家 鎌田氏:陸奥国磐城郡鎌田より起こる。桓武平氏厳城氏族。

五つ鎌車

使用家 深津氏:藤原氏支流の替え紋

六つ鎌車

入れ違い鎌

 

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