植物としての桔梗
桔梗は秋の七草の一つに数えられ青紫色の花を咲かせます。開花時期は6月中旬から9月半ばまでで、その美しい花は古くから愛されています。その根は生薬として咳、痰切、排膿作用に効果があるとされています。

和歌の中の桔梗
万葉集では桔梗と思われる花を詠んだものが多くありますが、その中で山上憶良が
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝貌(あさがほ)の花
と秋草を詠んでいます。この朝貌は現代の「朝顔」ではなく桔梗を示すとされています。
意匠の中の桔梗
古くから愛されてきた「桔梗」は調度品や衣装デザインに取り入れられ文様化します。特に桔梗は「秋の七草」に数えられていますから秋草をテーマとした書画にも多く見られます。


文様から家紋へ
文様として意匠化された桔梗は、デザインとして家紋へ転用されやすくなります。家紋としては清和源氏頼光流の土岐一族の代表紋です。「太平記」には
「土岐の桔梗一揆、水色の旗を差し出し」
という表現とともに記されています。
家紋のデザイン的展開は非常に多彩で、桔梗の文字が「更に吉」という縁起良さもあり、多くのお家に使われました。
家紋は清和源氏頼光流の多い薩摩(鹿児島)、美濃(岐阜)、三河(愛知)、熊野(和歌山)、四国に多く 、明智光秀、加藤清正、坂本龍馬、大村益次郎が有名です。

桔梗の家紋
石持ち地抜き桔梗
使用家 揖斐氏:美濃国土岐郡揖斐谷に住み称す。清和源氏頼光流土岐氏流の定紋。他に黒餅。旗本家が出る。 太田氏:丹波国桑田郡太田に住み称す。清和源氏多田氏族の名族にて、太田道灌の系。替え紋に違い矢を用いる。遠江国掛川藩の大 […]
糸輪に陰桔梗
使用家 太田氏:丹波国桑田郡太田に住み称す。清和源氏多田氏族の名族にて、太田道灌の系。替え紋に違い矢を用いる。遠江国掛川藩の大名家がでる。 桑山氏:尾張国海東郡桑山庄を領し称号する。藤原秀郷流結城氏流。他に五三桐。 小柴 […]
土岐桔梗
使用家 土岐氏:美濃国土岐郡土岐郷より起こる。清和源氏頼光流の名族にて庶流が極めて多い。上野国沼田藩の大名家及び旗本が出る。 徳山氏:美濃国大野郡徳山を領し称号する。清和源氏頼光流土岐氏流。定紋は丸に三つ地紙。旗本家がで […]
太田桔梗
文献資料では混乱している様子。 太田桔梗としてありますが別の文献ではこの紋は別の紋であり、丸に細桔梗が太田桔梗である可能性があります。 使用家 太田氏:丹波国桑田郡太田に住み称す。清和源氏多田氏族の名族にて、太田道灌の系 […]
変わり裏桔梗
使用家 石谷氏:美濃国方県郡石谷より起こる。清和源氏頼光流土岐氏流。 笠井氏:阿波国の名族 寒河氏:下野国寒河郡寒河より起こる。藤原秀郷流小山氏族。 星野氏:越後国苅羽郡より起こる桓武平氏清盛流。
八重桔梗
使用家 荒川氏:清和源氏義家流足利支流にて、戸賀崎三郎義宗の後裔の定紋。 今峰氏:美濃国厚見郡今峰より起こる。清和源氏頼光流土岐氏流。 大八木氏:近江国坂田郡大谷木より起こる。宇多源氏佐々木氏族。定紋は丸に四つ目。 曾谷 […]
三つ盛り桔梗
使用家 久島氏:清和源氏頼光流にて、はじめ福島を称し、のちに久島に改称する。定紋は三つ鱗。 土岐氏:美濃国土岐郡土岐郷より起こる。清和源氏頼光流の名族にて庶流が極めて多い。上野国沼田藩の大名家及び旗本が出る。 福島氏:清 […]
植村割り桔梗
使用家 植村氏:遠江国上村より起こる。清和源氏頼光流土岐氏流。大和国高取藩大名家の定紋。他に桔梗、陰桔梗。 上村氏:遠江国上村より起こる。清和源氏頼光流土岐氏流。 富田氏:上野国より起こる。藤原秀郷流足利氏族。定紋は丸に […]
細輪に中陰桔梗
使用家 岡田氏:清和源氏満政流。正澄の系は替え紋に用いる。定紋は片喰。 小山氏:藤原秀郷流にて、はじめ村田らを称す。定紋は右二つ巴。 桑山氏:藤原氏支流。利政の系は定紋に用いる他に向かい蝶。
丸に八重桔梗
使用家 荒川氏:清和源氏義家流足利支流にて、戸賀崎三郎義宗の後裔の定紋。 今峰氏:美濃国厚見郡今峰より起こる。清和源氏頼光流土岐氏流。 大八木氏:近江国坂田郡大谷木より起こる。宇多源氏佐々木氏族。定紋は丸に四つ目。 曾谷 […]



























































































































